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ODMで製作したツールボックスの修理です。
こちらのツールボックスは、弊社がODMで製作し、社長が私物として長年愛用されているものです。 社長はガチのレーサーでもあり、5年以上、5kg以上の工具をハードな環境で使用されてきました。その結果、かぶせ裏の1.5mm厚のステンレス板を留める2本のネジのうち1本が外れてしまいました。 しかし、この使用期間と状況を考えると、破損がネジ1本の脱落だけで済んでいるのは、シンプルで強度の高い構造にしたことが寄与していると思います。また修理箇所を予測し簡易な修理ができる事を前提としたデザインのおかげでもあると思います。 そして何より、長く使い続けていただけていることは、作り手として光栄です。 以前、別のお客様から「ベルトの間のかぶせ部分が少し浮いているのが気になる」とご相談をいただいたことがありました。 ご要望に合わせて、浮きを抑えるためにドイツホックを取り付ける対応を行いました。 ただ、革製品の魅力のひとつは、使い込むことで自然に生まれる、革製品特有のやわらかな曲線が出てくるところにあると考えています。 そうした“浮き”もまた、オーナーに馴染んできた「使用の証」とも言えるものだと思います。 機能を追求することで、その革ならではの味わいや表情が薄れてしまう点については、作り手としていつも少し複雑な気持ちになりました。 今回修理でお預かりした社長のツールボックスも、長年のご使用でしっかりとした「アジ」が育っています。 しっかり修理を行い、これからも長くお使いいただけるよう仕上げていきます。
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