グレゴリーのショルダーバッグの裏地交換のご依頼を受けました。
裏地に使われているナイロンは、ウレタン加工されているので、加水分解が進みベトベトです。これでは愛着を持っていても、長く使い続けられません。 今回は裏地を生成りの綿オックスに交換しました。 バッグの中が見易くなるよう、明るい生成りにしました。 また、バッグ内の背胴側にポケットを追加したいという要望もお受けしました。 裏地交換で1番気を遣うのは、バッグの解き作業です。 生地を傷つけないよう、無理な力を掛けず、一目一目確認しながら糸を切り、織りネーム等も位置を確認しながら丁寧に解きます。(解く作業の前に、バッグ全体の写真を撮っておきます。) 解くだけで2時間以上かかりました。 解いたバッグを元に型紙を取るため、アイロンがけが必要になりますが、今回は生地のヨレなどの変形も無かったので、アイロンの必要はありませんでした。解いた生地を元に型紙を作製し、裏地を裁断します。 裏地にポケットを縫い付け、本体と裏地を重ねて縫えば、あとは袋にするだけです。マチ部分のたたき縫いも忘れずに入れます。 裏地を綿オックスに替えた影響のゴワゴワ感もなく、裏地の交換ができました。 材料費はそんなに掛からず、作業工程も多くはないものの、1つ1つの工程に気を遣うので作業時間が掛かります。 お気に入りのバッグでしたら、安易に買い替えるより、修理して長く使いたいですね。 このようなご依頼も受け付けております。 CONTACT US よりご連絡ください。
0 コメント
返信を残す |
|