かなり古いバッグですが、保管状態が良かったためか、本体の素材の劣化はほとんど見られません。しかし糸が劣化してしまい、普通に使おうとしてもボロボロと糸が切れてしまいます。 もともと容量がある作りのバッグではないのですが「携帯電話だけでも入れて再度使いたい」というご要望にお応えしました。 まずはバラしです。
金属パーツもできるだけ外し、外すと再度使えないような金具は外さないでそのままでの修理方法を模索します。全てバラした後は、クリーナーできれいにしつつ、ボロボロになって針穴に残った糸の残骸をピンセットで取り除きます。 糸はほとんど劣化してしまっていたので全て縫い直ししました。 海外旅行のお土産のバッグだそうで、デザインもそうですが、単純な構造ながら、とても効率的な作りをしていて、見ているだけでも楽しくなります。修理の作業はこういう発見がとても勉強になります。 取り外した金具もきれいにし、取り付けたら終了です。 Sさま、ありがとうございました。 |
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