以前、茶色い革のカブセ付きショルダーバッグのフルオーダーを頂いた方から「ファスナーが壊れた」とのご連絡がありました。
直接お会いし拝見させていただくと、無理な力のかかる部分のコイルファスナーのコイルが飛び出していました。ショルダーバッグを肩にかけた状態で開け閉めしていると、ファスナーには大きな負荷がかかるので、操作を繰り返してるうちに壊れてしまったように思われます。(ファスナー取り付け面に対し、垂直に引っ張りながら開け閉めするのが理想的な状態ですが、ショルダーバッグなど、身につけた状態で開け閉めすると無理な力がかかってしまいファスナーの寿命を縮めてしまいます) お預かりして修理をさせていただこうとすると「同じバッグをもう一つ作り、それができてから修理に出したい」というご提案を受けました。何とバブリーなご提案でしょう。お断りする理由もありません。ありがたく受けさせていただきました。 二つ目のバッグの希望を伺うと「マットな黒の革」と、「マチの左外側にあるポケットを上げ底にし、入れるものが沈まないようにしてほしい」の2点。 革は10種類ぐらいピックアップし、スワッチをお送りし実際に革に触れていただき選んでいただきました。裏地は要望に100%沿うことができませんでしたが、革に合うよう最初のバッグより落ち着いた感じのものを選びました。 型紙が残っているので作業は楽です。ポケットの底上げもまったく問題ありません。お気に入りのバッグをバージョンアップしてオーダーできるのはオーダーする側からしても醍醐味ですね。 その他、細かな仕様は少しずつバージョンアップさせていただき、シックで豪華なバッグが出来上がりました。 二つ目の黒い革のバッグにもとても喜んでいただけました。 同時に、最初に作った茶色のバッグをお預かりし、修理作業に入ります。 Nさま、この度はありがとうございました。 パーシモンではデザインからのオーダーや、今お使いになっているバッグのカスタムなどもお受けしております。詳しくはこちらこちらからご連絡ください。
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