男性のお客様からフルオーダーのご依頼を受けました。
(只今、何件かのオーダーを受けておりますが、担当者の都合により仕事の進み具合が前後することもあります。申し訳ありませんが、ご了承ください。) 今使っているバッグのサイズ、デザインをほぼ踏襲させたショルダーバッグを、革で作って欲しいとのご要望です。 直接お客様とお会いし、革、ファスナー、金具、糸等の色など、細部の希望をヒアリングしながら、何を入れるのか、どんなシチュエーションで使うのか等も聞き、要望に合ったサイズ、ポケットの深さ、ファスナーの素材などを詰めていきました。 サイズを確認していただくために、ナイロンでダミーを作りましたので、確認していただきました。 本体に荷物を入れてサイズを確認したり、ポケットの位置やカブセの深さもチェックします。 本体のファスナーを金属にするか、コイルにするか迷いましたが、見た目の高級感より、荷物を出し入れする際、金属のエレメント(ムシ)が手に引っ掛かることがあるので、コイルをお勧めしました。 実際に使う革、糸、裏地、ファスナー等の色の確認も確認していただけ、いよいよ製品に進みます。 型紙の修正がほとんどなかったので、製品の作製はとてもスムーズでした。 革は「碓井」さんのモニカを使用しました。合成タンニンなのにフルベジタブルのようなコシのある風合いがあり、バッグにするとパンとハリのある仕上がりになります。 金具は真鍮ではココしかない「上白石」さんで選ばせていただきました。小さなパーツですが、他社との差は歴然としています。 1m50cm以上もあるショルダーストラップは豪快にハギ無しの1本取りです。また、革では滑ってしまうので、裏にはボンネルテープを叩きました。 カブセの固定には、磁力の強い隠しマグネを使い、見た目をスッキリさせました。 お客様に商品をお見せした時の喜んでいただいた顔が今でも忘れられません。 Nさま、この度はご依頼いただきありがとうございました。
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